悩み

2月からこっち、悩んでいることがあるのです。一昨年の暮れ、るひまわり制作の『歳末明治座 る・フェア』なる舞台にどっぷり浸かりこんでいたのですが*1、ある俳優(荒木健太朗)さんがまあ個人的にツボで面白くてかっこよくて、初日から、また機会があったら見たいなあと思うくらいにはその方を好きになりました*2。で、4ヶ月後のるひま舞台にまたしれっと参加していてこれがまたツボで、更に翌年末の『聖☆明治座 るの祭典』にも再び参加していてこれまた出番も増えてツボで、つまりはほとんどるひま舞台しか見に行っていないのにもかかわらず、一年間に3役も見られたわけですね。そしてどれもよかった。「よかった」の内容が「非常に萌えましたきゅんでしたありがとう」に限りなく近いのはどうかと思うけれども、それで「よかった」な気持ちになっちゃうんだからしょうがない(開き直り)。


さて、そんな荒木さんですが、2月にブログで7月出演舞台の告知をしてくださったわけです。

7月、横浜KAATの公演の出演が決定しました。
イプセンの傑作、ペールギュントです。
久しぶりの古典戯曲ですが、(後略)

荒木の部屋-『お知らせ』-2015年02月20日(金)

カタカナアレルギーにより、海外作品はことごとく名前が覚えられないという、ままある病を患っているため、話の半分程度しか理解できないんだろうなあと考えつつも、でもでも荒木さん濃いめのお顔だから海外作品似合うんだろうなあせっかくの横浜での公演だし(神奈川県民)見に行きたいなあ!と思ったわけです。さて主演はどなた(スクロール)(ってほどもなかったけれど)。

【出演】
内博貴
(中略)荒木健太朗(後略)

荒木の部屋-『お知らせ』-2015年02月20日(金)

リアルに噴いたよね。噴き出さいでか!




で、タイトル及び一文めなわけです。あれから十年。あれからちょうど十年の、夏。7月。忘れたくても忘れられない、忘れられたらどんなにか幸せだろう、あの7月。結局私は4年でギブアップました、その後は二度ほどエイトコンに行ったくらいで、もうほとんど彼らについては見聞きしていません*3。CDもDVDも買っていない(ベストアルバムだけは、ご祝儀のつもりで買いました)。ファンであった4年間、そしてファンでなくなった6年間、ふと思い出すたびに考えていました、あの7月がなかったら私は未だにエイトのファンをやっていたのだろうか、それとも、5年ともたずにファンをやめていたのだろうかと。


過ぎてしまったことに「もしも」はありません。ですから、あの7月は確かにあったのであり、私は社会人になるときにエイトのファンをやめた。続けられなかった。事実はそれだけです。ただ、そんな可能性がふとよぎるくらいには、私にとって大きなことだった。思い出せば胸が張り裂けそうになるし、彼らの言葉や行動のひとつひとつを拾って集めてつなげようとしてたあの頃のエイトファンのことや、あの東京ドーム公演で大号泣させられたことだとか、そんなの、いつだっていくらだって思い出せる。プレゾンやSHOCKだってそうだ。ソロコンだってそうだ。もう、彼を見るたびに泣くわ、帰ってからは思考の海に沈みこむわで毎回大騒ぎなんですよわりと。「もしも」のことばかり考えてしまうのです。で、また泣く。パブロフ(わん!)。


そんな十年後の今日の日は望んでいなかったのです。でも、私がアラサーということは内もアラサーで、人生のステップを考えたらいつまでもこんなことを思うのは彼にとって非常に迷惑なことでしょう。だって内は、エイトは、先に進んでいるのだから。けれども私には、先に進んだ彼らを見る勇気も元気も愛もつもりもないのだ。だから、悩むのです。内が主役なら、内を見ないわけにいかないじゃない。内を見たら、考え事しないわけにいかないじゃない。考え事は、もうしたくないじゃない。


ただ、チケット余ってんだよなあー…。それ知っちゃうと、でしかも今ちゃんと好きな俳優さん(の一人)が出演する舞台だから、つい親心もむくむくと。だめじゃん。


蛇足ですが、絶対関係ないの分かってますが、11〜20日の公演期間中、15日だけが休演日なんですよね。一切合財関係ないのは百も承知ですが、そうか、15日は舞台に立たないのか…と思ってしまってまた薄暗い気持ちになりました。

*1:浸かりこんでた。全通はしない謎のポリシーがあるのでしていないけれど、八割くらい入った。

*2:そんなレベルならしょっちゅうだけども、この方に関しては、私の好きな源範頼公役だったっていうのがもう巨大な落とし穴だった。中の人萌えの前に外の人萌えしたのは初めてだったよ!!

*3:見聞きしなくたって、元気でやっているらしいことが伝わってくる彼らの人気(?)のすさまじさを感じながら。